面影

三つの古書店から3冊本が届きました。一番ドキドキしたのは、やはり、幻の第3巻でした。私が既に所有している「5刷」のものよりさらに8年古い発行で、全巻数も違っている中の第3巻でしたが、収録されている作品も装丁も同じだったので、やっと、ほっとしました。

題名と作者だけで選んで、「美しい本」という紹介で購入してしまったもう1冊は、実録かエッセイ風かと思えば、小説でした。

函も装丁もきれいでしたし、いつも心の底で憧れて思い続けていることが、ことばになって現れ出ていて逃れられず、身体が震えるような不思議さを感じました。

既に亡くなっている作家の心が、体温のように伝わって、私に何か伝えようとしている気がしました。

3月20日の暦は彼岸中日。今日は亡き人の面影を偲ぶ日でした。