ピンクの太陽
“イン ラブ アゲイン フルール デ ラ パッション オーデトワレ”の正方形のリーフレットの写真がすてきで、去年デパートを歩いていて、いただいて帰りました。(イヴ・サンローラン自身はもう引退しているそうで、本人の手によるものかどうかはわからないけれど)
シャクヤクの花とラズベリーの実の組み合わせが新鮮です。異なるピンクで、例えば大地と個人主義のようなアジアとヨーロッパのイメージが結ばれている。
裏面にはとっても着飾って“オーデトワレ”が紹介してありました。
みずみずしい果実と太陽にキスされた花々に彩られるワイルドガーデンより
愛し合う幸せと生きる喜びを謳いあげるカラフルな愛の花束を
ラズベリー、ピンクマスカット、スターアニスの奏でる
フルーティなメロディーを包み込む
パッションフラワーのひときわ美しい色彩。
ほのかなシャクヤクのアクセントに、
まろやかなムスクとバニラが輝きを添えた、
優しくデリケートな愛の幸せの香り。
花と実から、まるで舞台に立つように、何もかも忘れて何もかも身に着けたくなることばを思い出しました。
「わたしは葉と花と果実をつけたい。全世界をつけたい」
(熊井明子著「夢もようのタピスリー」で引用されている「夏の鳥籠」のヒロインのことば)