東山魁夷さんと川端康成さんは深い親交があったようです。「川端康成と東山魁夷 響きあう美の世界」(求龍堂)には川端さんの「道」について触れた書簡が紹介されています。
いちばんおどろいたのは「道」で、つまり実物の御絵の「道」です。
よほど長く距離のあることでした。(川端康成)
私にはただ広く強く感じられる道が、川端さんにはなぜこんなに長く感じられたのかと思うと、悲しみが深いです。
またこの本にはには「星離れ行き」と題した東山さんの川端さんへの追悼文が載せられていました。4月15日、今年私の住む広島はちょうど桜の散る時で、なぜかしら涙が溢れてきました。川端さんが亡くなったのは4月16日でした。