!手をつないで

なつかしの広島市民球場、昭和33年7月29日。広島ではじめてのオールスターゲーム、選手たちの入場行進を写したと思われる写真です。

選手の右手には風船。そして左手には・・・目を疑って、とっても驚きました。選手と手をつないで行進しているのが、小さな女の子たちでした。その女の子たちの着ている服が、どう見てもバレエの衣装のチュチュのように見えるのです。とても新鮮な組み合わせで、すてきだなあと思いました。

当時広く流行していたスタイルであるのか、広島のオリジナルであるのか、バレエ衣装であるのかそうでないのか、確かなことはわかりません。
しかしその写真から、
本当のことは多く語れないが、文化やスポーツを柱とし、拠り所として、自ら立ち上ってきた人々の静かな願いが、聞こえてくるような気がします。

選手は、野球しなくては生きてゆけない人、バレリーナは踊らなくては生きてゆけない人。