八雲の絵

まだ、マツダスタジアムには行ったことがありませんが、形が左右非対称であることを知り、興味深く思っています。なぜ非対称になったか、そうせざるを得なかったのか、その経緯も知らないのですが、結果として、非対称になったことはおもしろいです。

そして、ふと、出雲大社のご本殿の天井に描かれているという、「八雲の絵」についてのある記事を思い出すのです。
「八雲」と呼ばれながら、数は七つであることはよく知られているようですが、他にも謎がいくつかあるようです。雲の方向が違っていたり、形が少しずつ違っていたりすることで、完成された美を、選んでいないそうです。

でも、それが完結された美や調和よりも、さらに美しく調和が取れているように感じられて、このような状態を調和の真髄というのではないか、と全身が震えるような感服をし、また畏れ入りました。「余白の美」ということばがありますが、その「余白」に通じるものでしょうか。