ボールとお菓子
「ドイツ人捕虜チーム」で検索すると、広島のサッカーの歴史が出てきました。
1919年1月に、当時の色々な事情で似島にいらっしゃったドイツチームと広島チームとの初めての国際試合が、広島高等師範グラウンドで行われたとか。その頃から日本のサッカーの勉強が始まったそうです。
また、似島の収容所でユーハイムはバウムクーヘンを焼いていて、それが広島県物産陳列館(広島県産業奨励館)で開催された捕虜展示即売会でお披露目され、バウムクーヘンが広まるそもそものはじまりだそうです。
また、この展示会でソーセージを出品したヘルマンさんは、広島のハム製造会社で技術指導をしたそうです。
ホットドッグも解放後に上京したヘルマンさんから伝えられ、販売は甲子園球場が初めてということですが、旧広島市民球場でもずいぶん前から販売されていて、子供の頃はこのホットドッグをお土産にいただくのを楽しみにしてしていました。
広島ではカープうどんはとても有名ですが、子供のころ実際に球場には行かなかった私にとっては、市民球場のイメージは、ホットドック。
確かタマネギかキャベツが入っていてシンプルなホットドックでした。今のホットドッグは昔のものとは少し違っているかもしれませんが。
忘れられているけれど、戦争を経ても、国境を問わず静かに残していただいたものがあるということ。