解説のあとさき

「木綿以前の事」の解説(和歌森太郎)に目を通してみました。

柳田国男は木綿以後を温かさのある疑惑の目で見ながらも、木綿以後のプラス面を広く深く認識していたようです。解説のことばを借りれば、「洞察する天才的直感」が「透徹」しているそうです。しかし、その疑惑姿勢を近代からの逃避として、批判された面もあるそうです。その批判がはたして、的を得たものであったのか、革新を装ったヒステリーであったのかは、後の時代が証明しているかもしれません。

木綿への疑惑のひとつに「家のうちを何となく埃っぽくさせてしまった」点をあげており、その塵の罪は「紡績工場で働く女性の胸を蝕んだ社会問題に結びつけることをも忘れていない。」ということでした。

とすると、柳田さんのような眼が石綿以前と以後の間に存在していれば、今日のようなことはなかったということでしょうか。
そのような人がいるべきところにいなかったか、存在しないものにされたということだと思います。

同じように、核についても、柳田さんの眼が透徹していれば、兵器にはならなかったということでしょうか?また、今日的な環境問題や宇宙開発についても、柳田さんのような眼は存在していないような・・・。負の部分があまり明るみにされていない点で。

【番外編】                                                                    作文「宇宙開発に関する疑惑のサングラス」                                                                                                                                         やなぎだ幼稚園☆すいれんぐみ / なまえ☆そらいろ ほし 

月使用料や火星使用料、など納税しないの?宇宙に行く時どんなパスポート使ってるの?その様式や番号は国際全社会に周知してるの?行く目的等の届けはどこに出して、そして審査してるの?