2005-01-01から1年間の記事一覧

ラテン語

日曜日、遅い昼食が間延びした感じ。自分で自分に白けて、気分転換にテレビでもつけてみました。百歳のおじいちゃまが、現役の続きで今なお研究に没頭中のようでした。記述するペン先が映し出されたのですが、とても若々しい勢いがありました。縦横無尽、自…

芽生え

バレエ振付家、フォーサイスに何かあったことは、噂程度に知っていました。雑誌の記事によると、バレエを経済ゲームの切り札に使われそうになったとか。 芸術家は時代のタイミングによれば、居場所を失ってしまうのはわかっているけれど、未だにどこの国でも…

物語

ウィリアム・フォーサイスが率いるフランクフルト・バレエ団の公演を、たまたま時間があいたので当日券で観たことがあります。予想していたとおり、よくわかりませんでした。 新しいダンス雑誌「DDD9月号(dancedancedance)」を読んでいると、ウィリアム…

夢見るトマト

ある会食で、朗らかな20代の女性と同じテーブルになりました。屈託がなくて、出席するかしないか最後まで迷った気持ちもふっ切れて楽しい!初めて会ったのに、ついこの間の失恋話を包み隠さず面白おかしく話すので、私も深刻にならず軽く聞き流していました…

駱駝の作法

以前たまたま通りがかったお昼のテレビ番組で、とてもかわいいラクダの顔の写真が大きく映っていました。睫毛があって大きくて優しそうな目をしているなと思って暫く見ていると、どうもラクダのミスコンテストのお話でした。愛知博での各国の展示館の紹介シ…

午前のしあわせ

誰も見ていないのに、ウレシハズカシの気分で、「えへん!どう?素敵でしょ?!」誰も見ていないのに、なんだか足元が大きくピカピカ光ってる気分!と、羽が生えたかのように足元も軽く、買った翌日にすぐ勤め先に履いて行きました。ちょっとバレエシューズ…

メッセージ

ふらりと入ったカジュアルなお店に、肌色のローファーがありました。シャネルのように黒とコンビにするという心憎い演出はありませんが、でも、前の方にエナメルのように演出したビニール?の飾りがあって、踵の部分も同じ素材でちょっとくるんで、全体を覆…

街を歩けば

高級ブランド品のお店に入ることはなくて、雑誌などで見るだけです。以前やはり、雑誌で見かけて素敵だなと思って印象に残っている靴があります。もう販売されていないかもしれないけれど、シャネルのベージュと黒のコンビで、かかとが低いパンプス、フラッ…

解説のあとさき

「木綿以前の事」の解説(和歌森太郎)に目を通してみました。 柳田国男は木綿以後を温かさのある疑惑の目で見ながらも、木綿以後のプラス面を広く深く認識していたようです。解説のことばを借りれば、「洞察する天才的直感」が「透徹」しているそうです。し…

木綿以前

「木綿以前の事」(柳田国男著)という題名をふと思い出しました。一つ一つの単語はとても平凡なことばで、事務的な並びをしているけれど、全体として、著者の静かだけれどなにか訴えていて、強烈な主張や個性が隠されている・・・そんなスリルとサスペンス…

綿の花

こんな暑いときに座布団に・・所謂・・はまってしまいました。そんな夏でした。2回も買いにいって、お店の人に抑えきれない気持ちを吐露したら、「どうぞ、はまってください。」といわれたり・・ きっかけは、夏向けに敷いたベトナムのイグサのマット。ひん…

ブルーへイズ

地球は、森林などのブルーヘイズに対して、工場地帯や砂漠などはブラウンヘイズになっているそうです。 神山さんの「植物の不思議な力」は 青い地球をもっと青くし、工場地帯や砂漠地帯からの 褐色のもやを一掃していく人類の課題ということばで結ばれていま…

砂漠の精

以前何か調べものをしていて購入したあと、殆ど読んでいなかった、「植物の不思議な力=フィトンチッド」(神山恵三・B・P・トーキン著/講談社)を開いてみました。専門的で難しそうだなと眺めていると、別所梅之助さんの「香料を採るアラビア人」の挿絵が絵…

森の神

夏だから涼しげな睡蓮♪・・という単純な動機から、メソポタミアに迷いこんでしまいました。イシュタルの門から出てきた意外なお話にびっくりして、やっと、立ち直ったかと思うと・・・今度は「ギルガメッシュ神話」で腰が抜けそうになりました。「い、いった…

シルクロード

チグリス川にもユーフラテス川にも今は睡蓮というロマンチックな話ではなく、戦死された方がそのまま川に落とされることもあるそうです。 ところで、「睡蓮」のファンになってしまって、いつもの軽々しい気持ちで「睡蓮」と「メソポタミア」はどうなってるの…

睡蓮

「花ことば」の著者春山行夫さんにとって、幻のスイレン、青いスイレンを最初に紀州白浜の植物園で見た印象は、「魔法にかかった花」だそうです。 私自身この数行を読んで、たちまち青い睡蓮の虜になってしまいました。本などでモネの絵を見かけると、「青い…

イライザのコサージュ

映画「マイ・フェア・レディ」の最初の場面。コヴェント・ガーデンのロイヤル・オペラハウスのオペラ公演が終わって、着飾った紳士・淑女が、舞台の華やかな余韻をまとって外へ出てきます。劇場のすぐ傍は、イライザ達が働いている下町の市場。急な雨に、貧…

アメジスト色

ニオイスミレ(スウィ―ト・バイオレット)は香料の原料になるそうです。葉はハートの形をしています。私がこの花に更に興味を持ったのは、ガンという病気に対して“自然防衛力を強めた”というもうひとつの神話を持っていると知ったからでした。『メッセゲ氏の…

スミレの花束

花束であれば、ニオイスミレ。濃い紫の花を丸く集めて、葉の緑で縁取るように囲んで束ねたもの。リボンや紙で飾ったりしないもの。 スミレの花束を称えて、ちょっと清少納言風に書いたつもりです。雑誌「フィガロジャポン」で、フランスのスミレの村が紹介さ…

ストラトフォード・アポン・エイボン

初めてのイギリス旅行。オプショナルツアーにコッツウォルズはあっても、ストラトフォード・アポン・エイボンがありませんでした。ツアー中のフリータイムに、ひとりでも行ってみたいと思って、ツアーを離れました。英語も単語だけでやってみようと。早朝、…

踊る心

ヌレエフにはダンサーという舞台人としての本能のような、直観力のようなものがあったようです。「華麗なるダンサー ルドルフ・ヌレエフ」(シアターTV)で、ニネット・ド・ヴァロワさんが、「大スターであれば、役柄の方が本人に代わってしまう傾向にある…

最近の私のバイブル…座右の本はというと…「花さかじいさん」です。小さい絵本を買って、いつも机の上に置いています。読む度に、心臓のあたりがすっきりするので、よく読みます。「かいせつ」によると、このおはなしの隠れた主人公は犬のポチだそうです。不…

ガラスのサロン

「物には、人の気持ちが通じるから、大切に扱えば応えてくれるのよ。」明るく優しい声が心に沁みて、顔を挙げました。、ひな祭りを前にお雛様が転んでいたり、最近、好き嫌いが激しくなって、どこか冷たくなっていた私。 以前よく立ち寄っていた古本屋さんも…

面影

三つの古書店から3冊本が届きました。一番ドキドキしたのは、やはり、幻の第3巻でした。私が既に所有している「5刷」のものよりさらに8年古い発行で、全巻数も違っている中の第3巻でしたが、収録されている作品も装丁も同じだったので、やっと、ほっと…

古書店店主

古書や古本で、検索するといろんな古書販売ネットワークが出てきました。 目的はその本ではなかったけれど、長年探していて、地元の古本屋さんにも頼んでいても、どうせ出てこないと、忘れていた本のことを思い出しました。ある全集の第3巻だけが抜けていて…

オペラ座の怪人さん

もう、随分前から「オペラ座の怪人」は、国内外で、有名らしいけれど、一度も観たことがありませんでした。オペラ座というのも、架空の場所だとばかり思っていて、(パリ・オペラ座と結びついたのは最近のことでした。)ホラーやサスペンスと勘違いしていて…

前夜祭

3月3日、職場で、小さい数字とヒステリックに格闘している姿が、相当なりふり構わなかったのか…気分転換ということか、背後から「お雛様、年がら年中飾ってるんじゃないのー?!」という声がかかって、不意をつかれた。 「えっ?」 はずれてはいない。指先…

芸術家

ルドルフ・ヌレエフは映像でしか観たことがありません。最初は、有名なダンサーらしいとしか知らなくて…ドキュメンタリー等映像でたどってゆくと、優れた振り付け家であったとわかりました。 「華麗なるダンサー/ルドルフ・ヌレエフ」(シアターTV)でのイ…

続/翻るシンデレラ

アシュトン版ロイヤル風シンデレラに「おやすみなさい」と言ったものの、眠れないのは、やはり翻るイメージのシンデレラ像が胸のあたりから抜けていかないからでした。以前録画していたパリ・オペラ座のシンデレラを取り出してみました。その時は、つまらな…

公演に行こう!

行こう!って言ったて、実は行かない・行けないお話。7月の英国ロイヤル・バレエの広告パンフレットを入手した。とっても行きたい。でもお財布のこと考えると、行けない。 アリーナ・コジョカル、観たい。シルヴィ・ギエム、何があっても観たい。・・・押さ…