物語

ウィリアム・フォーサイスが率いるフランクフルト・バレエ団の公演を、たまたま時間があいたので当日券で観たことがあります。予想していたとおり、よくわかりませんでした。

新しいダンス雑誌「DDD9月号(dancedancedance)」を読んでいると、ウィリアム・フォーサイスのインタヴューが載っていました。
  バレエは物語ではない。
 バレエは雰囲気だし、バレエは情景。

「バレエは物語ではない。」
私も訳もなく一途にそう思い続けていたけれど、孤独な理解の仕方だと思っていたので、寂しさが解消されてとても嬉しくなりました。作品はわからなくても、フォーサイスとの距離が少し近くなりました。

「DDD11月号」はマニュエル・ルグリのインタヴューでした。
  しっかりと振り付けのステップを踊ることができれば、
  そういうもの(心理的描写)が必然的に表現できる・・・

演劇的なストーリーとバレエのストーリーは全く性質が異なったものでありながら、ストーリーという同じ器の中に収まっているので同じに見えるけれど、その違いを見失わずにいたいです。