止まり木

北京オリンピックのメインスタジアム「北京国家体育場」は“鳥の巣”と呼ばれているそうです。検索してみると、スイスの建築家、 ジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロン、“ヘルツォーク&ド・ムローン”の設計だとか。

形が鳥の巣に似ているからだと思っていましたし、そのようにも言われています。しかし、閉会式でプラシド・ドミンゴさんとデュエットした歌手、宋祖英さんが「ミャオ族」と知り、はっとしました。また、閉会式ではミャオ族の民族舞踊も踊られたそうです。

昔、テレビで見たのかもしれませんが、以前から「ミャオ族」と“歌と踊り”のイメージが強く結びついて印象に残っていて、その印象は消えず、「ミャオ族」を忘れずにいました。

そして、最近ミャオ族と日本の文化は関わりがあるのではないかと言われていることを知りました。
ミャオ族の村の中心に立つ芦笙柱の先には、木製の鳥が止まっており、それは日本の神社の「鳥居」に通じるところがあり、「鳥」は「神の使い」という見方が共通しているようです。神職の装束は鳥を連想させると聞いたことがあります。

もし、鳥に「神の使い」という意味があり、その点で、古の中国と日本に関わりがあるとすれば、「鳥の巣」は、偶然であるにしても、形だけのことではなかったのではないかと、振り返りました。そして、選手たちは何であっただろうかとも思いました。